第12話 ハヤブサ戦士エアラザー


 衛星軌道を回っていたサイバトロンの救命ポッドが、損傷して落ちてきた。デストロンの陣地内にである。

 ライノックスは落ちてくるポッドに気がつくが、基地に連絡しようにも無線は通じず、彼はひとりでポッドに向かう。同様に気がついたチータスも、タイガトロンに連絡をとってやはりポッドに向かう。

 ポッドにはライノックスが一番乗りしたが、ポッドの損傷はひどかった。システムは動かず、中にいるプロトタイプ(まだ固まってないロボットの原形の半液体のようなもの)は放っておけば間もなく消滅してしまうというのだ。そこにチータスもやってくる。

 一方、タイガトロンはスコルポスに遭遇、相手を倒すが、その背後からきたブラックウィドーの毒にやられる。ブラックウィドーはポッドを手に入れ、新しいロボットは彼氏にしちゃおうと考える。

 チータスはプロトタイプ救出のため、自らのロック用チップをライノックスに取り出してもらい、ライノックスはチップを交換。ようやく半液体を一時的に固定する。そこにデストロンがやってきた。

 さて、ポッドのプログラムを動かそうとしたライノックスだったが、これもまた壊れていた。その間にも消滅の時が刻々とせまる。ブラックウィドーを待ち構えたチータスの方は、相手の毒でブラックウィドーを倒すが、今度はワスピーターとテラザウラーに追いかけ回される。ライノックスは、自分の回路が壊れる危険を冒して、何とかポッドのシステムを動かす。が、やっぱり彼の回路は壊れてしまい、倒れてしまうのだった。

 チータスはワスピーターを運良く倒すが、テラザウラーに倒される。ポッドに向かうテラザウラー。そこには、倒れたライノックスがいた。テラザウラーがライノックスにとどめをさそうとした時、上空に一羽のハヤブサが通りかかった。そのとたん、ポッドの中は光に包まれ、プロトタイプはハヤブサの姿になって生まれ出た。

 たちまち、テラザウラーと、新しい戦士エアラザーとの空中戦が始まる。エアラザーの連続攻撃を受けて、ばらんばらんになるテラザウラー。エアラザーはライノックスに近づくと、命の恩人に礼を言った。それは、お互い様だとライノックスも言うのだった。


さよならラットル!?の回よりはるかにはらはらする回である。しかし、プロトタイプはいつ見ても感動的だ。ぐおんぐおん波打っていて、CGでなきゃ表現できない見事な質感で神秘的で。あと、チータスの見る白昼夢もいいな。
ところで、衛星軌道をまわっているサイバトロンのポッド、これが落ちてくるというアイデアは秀逸だと思う。無理なく仲間が増え、しかもそのたびにサイバトロンになるかデストロンに取られるかはらはらするし、どちら側に転ぶ可能性もあるわけだ。このポッド、一話を見るとうん十個とありそうなので、早く全部落ちてこないかな。

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