第26話 リミックス・バナナをわすれた!


 前回のビーストウォーズの終わりで、セイバートロン星への帰路についたコンボイたちだったが、突然コンボイさんの絶叫が響く。「バナナを忘れた!」 みんなずっこけるなか、コンボイさんはヒステリックに地球に戻ると叫ぶのだった。

 バナナなんて・・・。セイバートロン星に着くまでに黒くなってしまいそうだけれど、そこはビースト。「契約の書」のはみだしに、伝説のバナナの種について書かれているというのだ。さすがは未来と究極のパワーについて書かれた契約の書ですな〜。しかも、その種を手に入れると宇宙に平和が訪れるという。どんなバナナだよ! 種のありかは「人類のみなもと」、つまり原人たちが知っているという。同じ頃、種の存在を知ったメガトロンも、さっそくお猿さんから種のありかを聞き出そうと考える。

 突然、「語り クイック・純・ストライク」のモノローグが「唄 さだ・いのぼっと・まさし」の歌にのせて始まったかと思うと、ワスピーターが今までのシリーズ構成は何だったんだ〜とこのリミックスの存在自体を批判しだす。すると、メタルスダイノがこのみんながほっとしている時間に、こむずかしい事をやってどうする、と笑いの大切さを説いたりして、番組はめちゃくちゃになってきた。

 今度は、「クイック・下條・ストライク・アトム」のナレーターが入り、場面は原人たちの村へ。なぜかセリフをしゃべれるようになっていた原人達に、何でか分からないけど好都合だ、とごっつんこたちは種のありかを聞き出そうと攻撃に出て、やっぱりやられる。一方、ワスピーターたちは原人のひとり、ウナをさらうことに成功し、それを知ったデプスチャージは基地に報告。コンボイさんは驚いて、「海のなかで歌っているんじゃなかったのか。」するとエイ、「歌うのにあきたんだよ・・・。」 ああ、さようですか。

 さて、ワスピーターとランページは同じ広島の出身ということが分かって、ふたりはローカルな話題で盛り上がり、ぱたぱた犬はウィドーにふたりでこの星で暮らそうと提案。もし私たちに子供が産まれたら8本足でぱたぱた飛ぶ犬が口から糸吐くのよ、妖怪じゃないの〜とウィドーに呆れられる。もう何もかもが混沌としていく中、パワードコンボイはストーリーを忘れないよう釘をさす。手遅れですよ司令官。

 今度のナレーターは「クイック・森本・ストライク・レオ」。さらわれたウナはラットル君が助け出す。彼女にコンボイさんが種のありかを聞くと、「海」という答えだった。結果、ラットル君はぱたぱた犬の脱力な歌にのせて水中に潜水艦ごと落っことされる羽目に。そしてなぜか、旧サイバトロン基地の防衛システムを引き上げるラットル。たぶん、その中に種が入っているんだろうなあ。そして、突然ここで五秒CM傑作選がはじまる。「チャンネルはそのパパ」「そのままでしょうが!」

 さてさて、伝説のバナナの種を手に入れたサイバトロンだったが。種はもうひとつあるという。そのありかはメガトロンから聞き出さなければならないのだがドラゴンメガトロンは、しりとりに勝ったらありかを教えてやるとパワードコンボイに答える。だが、しりとりにはきりがない。それで、早口言葉で勝負という事になった。赤巻紙青巻紙・・・で負けたメガトロンは、つまるところ、ものまねがうまい奴が2つめの種を手に入れられると発言。判定はネメシスのコンピューターで行う事にして、あまりに似てない場合はおしおき。そして、番組はものまね大会になってしまった。

 メタルスウィドーのピカチューを皮切りに、みんな次々とものまねを始める。ちなみに、似ていなかったり(同じ声優のキャラのため)反則でおしおきを受けるものが続出。なかなか、満点がでない。そんななか、チータス2の、「コンバンハ。トヨトミヒデヨシデス。」という似てんだか似てないんだか分からないだろう〜というものまねが何故か満点を獲得。戦いは終わり、ようやく、宇宙の未来は救われた。シャトルに(再度)乗り込んだサイバトロンたちは、(再び)故郷セイバートロン星に向かって飛び立つのだった。


と、いうわけでビーストウォーズーメタルス、ほんとうにおしまい。ちなみに、物語はそのまま各キャラのひとことメッセージへとなだれこんでいく。これは、前作「ビーストウォーズ」と同じ。そして、ビーストウォーズのときにも続編メタルスの存在を匂わせる発言があったけれども、今回も、また会えるようなことをコンボイさんは口にする。ただし、それはみんなの応援次第らしい。と、いうわけで、みんなビーストウォーズ、並びに後番組「トランスフォーマーカーロボット」を応援しましょう。

このとんでもないファイナルリミックスには、賛否両論あるようだけれど、それはもっともだと思う。ただ、ひどいめにあった連中、エイのおっさんやカニやタイガーファルコンやMタランスたちが、何食わぬ顔して元気しているのは本当にいい、というか、嬉しかったです。


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