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 映画トランスフォーマー レポート   2007.8.15 

とうとうトランスフォーマーが実写映画に!
以下すべて、ネタばれのオンパレードですので、未見の方はご注意ください。

 ■ 簡単にあらすじ

機械や車や兵器などに化ける宇宙ロボットが攻撃してきた! アメリカ軍は未知の敵に対して勇敢に戦うのであった! なんか善のロボットもいるらしいけどそれはまあどうでも。

 

 ■ STORY (記憶の限りなので適当です)

軍のヘリコプターの中では、帰還する兵士たちが、帰ったらお母ちゃんの手料理(ワニ料理なのだが)を食べよう、とか生まれた娘を抱っこするんだー、などとだべって、平和ムード。冒頭からこういう状況の常として、帰還した基地が(予想通り)謎の敵に襲われ、部隊は壊滅。冒頭から死人続出
一応兵士の機転で、敵の目的であったデータ強奪は阻止される。

国防省では当然騒ぎに。そんな中「なぜこんな所に」というところに、ラジカセが置いてある。それは突然シャカシャカとロボットに変身し、やはり機密データを盗み出そうとする。ついでに大統領専用機(ハリウッド映画は本当に軍・国防省・大統領が大大好きだなあ)の中にも、携帯電話に成りすましていたロボットがいて、データをハッキング。阻止しようとした護衛官はつぎつぎ撃たれ、(たぶん)死亡。既に屍累々。


どんな形状のロボットだったか、まったく忘れました。

一方、ところ変わってどこかの学校。サム・ウィトウィッキー(名前が長いので、以下ウィッキーさんと称することにする)という青年は、先祖の形見をクラスメートに売りつけるという斬新なレポート(?)で、Aマイナス評価を勝ち取る。そして、A評価を3つ取ったら車を買ってくれる約束だったため、親父さんと怪しげな中古車センターへ。
そこの店主は、黄色のカマロ(状態はおんぼろ気味)をウィッキーさんに勧め、彼は結構気に入るが、金額面で交渉決裂。と、思ったその時、黄色の車がぶるんと震える。

次の瞬間、中古車センターにあった、他のすべての車のガラスがぱりーんと砕け散った。恐れをなした店主から、ウィッキーさんはまんまと予算の値段でその車を購入する。



彼の車となる黄色いカマロの隣に、黄色いフォルクスワーゲンが!

しかし主人公に乗ってもらうためとはいえ、サイバトロン(オートボット)が人間の持ち物を
破壊して知らんぷりなんて。いいのか。


その車はどうもおかしな車だった。ウィッキーさんは、女の子をナンパしようとその車で出かけるが、そこにいた女の子(ミカエラ・ベインズ)に対し、車は勝手にラジオを鳴らし、甘い音楽など次々かけるわ、わざとエンストするわ、彼の後押しでもしてやろうという雰囲気。
おかげで、ウィッキーさんはミカさん(ミカエラのこと。長いのでこっちも省略)と結構いい雰囲気になる。ところが。

データを盗み出した謎のロボットたちは、彼らの求めているもの(ある丸眼鏡)を、ウィッキーさんが所有していると知る。ネットオークションで彼が売りに出していたからだ。先祖の記念の品なのに。案の定、罰が当たったのか、夜中に彼の車が(勝手に)発進。誰かが盗み出したと思ったウィッキーさんは、自転車をとばして後を追い、途中で携帯で警察にも連絡するのだが、これがびっくり。
追いついてみると、彼の車はロボットになっていた。 

しかも、やってきた警察のパトカーは、彼をひき殺す真似をしておどし、眼鏡はどこだとすごむ。いったい何が起こっているのか! そのうえ、彼の黄色の車と、やってきたパトカーが勝手にロボットに変身(トランスフォーム)して戦い始める。呆然とするウィッキーさん。

そんなこんながあって(詳細忘れました)、そのうち隕石まで地球に落ちてくる。 でも、落下地点に隕石はない。
それらは近場の車の姿をスキャンして取り入れ、その姿に変身してさっさとその場を離れていたのだ。
(ちなみに落下地点にいそぐ子供達が「アルマゲドンよりすごいぞ!」と喜んでいたが、自画自賛のつもり?)
そして、それらは揃ってウィッキーさんのところへおしかけるのだった。なんて迷惑な。

おしかけた彼らは、ウィッキーさんの例の車(正体はロボット)の仲間であり、
サイバトロン星からやってきた宇宙人だと自己紹介。”オートボット”と呼んでくれと言う。
彼らの目的は、キューブ、またはオールスパーク、どっちでも同じなんだが、すなわち四角い隕石を敵に渡さない事にあるらしい。
それはずーっと以前地球にどかんと落っこちていて、すごい力を持っているというのだ。
そのありかは、敵側の悪いロボット軍団、”ディセプティコン”たちも追っている、例の丸眼鏡に記されているという。
結局ウィッキーさんは、オプティマス・プライムと名乗るオートボットのリーダーから、眼鏡はどこだと(やっぱり)すごまれるのだった。

彼は家に戻り、眼鏡を取ってこようとするが、平和な街の一軒家に、彼の車(バンブルビーという名前だと分かった)だけでなく、5、6人のオートボット全員がついてきたから、さあ大変。
大型ロボットたちは電線をひっかけてぴりぴりし(家の中停電)、
派手に転んだり(家の中は「地震だ!」)、庭のオブジェを一踏みでぐしゃり(「余震だ!」)

ウィッキーさんは泣きそうになりながら(やや嘘)、頼むから大人しくしてくれと頼む。
そこで彼らは平和な一戸建てのお庭で大型車にトランスフォームすると、ちんまりとおさまった(つもり。違和感はかえって凄い)。
さらに家族が(地震に)驚いて窓から外を見回すので、彼らはロボットの姿で家のあちこちに(無理に)隠れて、かくれんぼをしたりする。


大事にしている芝生を踏まないで!!

誰が踏んだか忘れたけど、一発でばらばら。

 

そこに怪しげな組織の人間が、ウィッキーさん家を強襲。
なにやら宇宙人対策秘密組織とでもいった連中らしいが、彼らはウィッキーさん一家とミカさん(と眼鏡)を拉致。追いかけるオートボット。
そのうち、(何でだか忘れたけど)人間側にバンブルビーが捕まってしまう。
意地悪な人間はバンブルビーを冷却し、自由を奪って彼まで拉致する。
ちなみにこのとき、リーダであるオプティマス・プライムは、部下を救出しようともせず隠れていた。
曰く、「人間を傷つけずにバンブルビーを助け出すのは不可能だ。」 そうですか。でも、バンブルビーは人間によって拷問にかけられちゃうんですが、いいのですか。
オプティマス・プライムは混乱の中、ウィッキーさんが落としていた眼鏡を拾う。
そして、そこに刻まれたオールスパークのありかを知ると、ひとりカッコイイ台詞をつぶやくのだった。

主人公たちは、そろってダムの中にある、秘密基地といったところに連行される。
えーっと、ここまでの間に、軍隊vsディセプティコン戦とか、軍隊vsオートボット戦とか、あったはずなんだけど(この話の主役級軍隊は「アメリカ軍」であって、オートボットやディセプティコンではありません。念のため。)まあいいや。ダムの中の基地にウィッキーさん達が降りていくと、そこにはなんと、

  氷づけのディセプティコンのリーダ、メガトロン
 
 キューブまたはオールスパーク(呼び名が統一されていない同じ物体)
 
 彼の友達バンブルビー

という物語キーワードが全揃いしていた。なんて安直な。
ちなみにウィッキーさんの先祖が、氷の中に埋もれていたメガトロンの第一発見者だったのだと分かってくる。
ついでにその時、うっかり仲間の誘導装置のスィッチを入れてしまったので、後の世にこうしてロボットがわんさと来ることになったらしい。
さらには、その時丸眼鏡にも刻印が入ったらしいのですが、なんでまた眼鏡に刻印なんて。

なお、オールスパークにはすごい力があるという事だったが、組織の人間はその実験も主人公たちに見せてくれる。
そのエネルギーを機械に浴びせると、それはトランスフォーム(変身)して、”凶暴な”ロボットになるのだ。なぜか凶暴な。ひとりの携帯電話をロボットに変えて暴れさせておいてから、組織の人間はロボットをじゅっと始末してみせた。・・・凶悪すぎる。どっちが悪者だか分からん。
一方、案の定、ディセプティコンもダム基地(とメガトロンとキューブ)の存在を知って、襲ってくる。
だから、重要アイテムをひとところに揃えるなんて、いけないのに。

ウィッキーさんは、協力するかわりに、バンブルビーを解放させ、ついでにミカさんの前科も削除させる。
動き出したバンブルビーは、キューブをぺこんとたたく。するとまあ、7、8階建ての建物くらいはあった巨大な隕石、キューブはさこさこと縮み始め(!)、主人公が小脇に抱えて逃げられるジャストサイズになるのだった。
さすがすごい力のあるキューブ、すごく都合がいい事になる! 主人公たちは、キューブを小脇に抱えて、近くの街に逃げ込むことにした。

近くの街こそいい迷惑だ。ディセプティコン、人間の軍隊、オートボットが次々来襲し、街中をやりたい放題に壊していく。もう屍累々どころの騒ぎじゃない。
そんな中、ダム基地では、侵入していたディセプティコンのミニロボットが、彼らのリーダーメガトロンの氷漬けを解除。
メガトロンは復活して、当然街にやってくる。彼はオートボットのひとりを手で引きちぎり(後で「ジャズ」が助からなかったとオートボットが報告しているので、彼だろうか)、オプティマス・プライムをぼこぼこにして、オールスパークを持って逃げているウィッキーさんを追いかける。
軍隊の人はウィッキーさんに、軍のヘリが来るから発煙筒をビルのてっぺんに登って焚いて合図して、キューブを軍隊に渡せと言うのだが、民間人にしてへっぽこ気味のウィッキーさんはへどもど。
そんな彼に、「君は兵士なんだ!」と軍隊の人は一喝。ええーっ、いつから彼は兵士になったのですか。そんなご無体な。
しかし彼はあっさり納得。ビルにでも上ればいいのに、由緒ありげな、教会だかそういった感じの古い建物をわざわざ選んで飛び込んでいく。
当然それは後を追ってきたメガトロンが破壊しまくることに。ああ、大事な文化財が。

こんな手ではなかったな。でもよく分かりません。
発煙筒の煙もグリーンだったかも。

そこまで犠牲を払って上った建物の屋上で、軍のヘリはディセプティコンのスタースクリーム(たぶん)によって、あっさり爆破。
(ちなみにスタースクリーム始め、敵も味方もほとんどキャラクターに個性がなく、「どれが誰なんだろ。まぁいいや、この際誰でも。」状態なので印象に薄い。)
ウィッキーさんは建物のてっぺんでキューブを抱いて、メガトロンに追いつめられる。で、あっけなく転落。

その時、大きな手が彼をつかむ。オプティマス・プライムが助けに来てくれたのだ。
オプティマスはウィッキーさんを助けると、建物を足蹴にして破壊しながら豪快に降りていく。
そして、私がメガトロンに負けたら、キューブを自分の胸に入れてくれとウィッキーさんに頼む。そうすると、キューブもオプティマスも揃って壊れるらしいのだ。(とりあえず敵の手には渡らなくて済む。) 
だったら今ここで破壊したら良さそうなもんだが、誰も戦闘で頭がいっぱいなので、突っ込まない。 

それで結局、オプティマス・プライムはメガトロンにやられちゃったんだっけな? どうだったろう。(このあたりうろ覚え。) 
だが、とにかくウィッキーさんは、オプティマスの胸にキューブを突っ込んだりはしなかった。
こともあろうに、メガトロンの胸の方に突っ込んだのだった。
どっかんとまではいかなかったが、メガトロンは胸のあたりが溶けていき、そのうちおなくなりに。

その後、メガトロンの体は海溝に捨てられた。

 

こうして、地球に平和が戻ったのだった・・・。

ところで、主人公と遭遇してこのかた、ずっと発声装置が故障していて人間としゃべれなかったバンブルビーは、(戦闘のショックからか)話せるようになっていた。彼はオプティマス・プライムに、地球に残りたいと告げる。それは彼次第だ、と言ってウィッキーさんを見やるオプティマス。
ウィッキーさんはうなずき、バンブルビーは地球に残れることになった。
しかし、キューブが破壊されたことで、残りのオートボットも故郷に帰れなくなっていた。結果、オートボット全員が地球に残ることに。
何のためにウィッキーさんに意向を尋ねたのだ!?

彼らは(本人達曰く)、人間の世界にさりげなく入り込み(全然目立っているのだが)、暮らしているという。
最後はなぜか、主人公ウィトウィッキーではなく、腰に手をやり悠然とポーズを構えるオプティマス・プライムの後ろ姿に、彼の独白が続いて、物語終わり。


いったい・・・。

 

■ あとがき

という訳で、実に実に期待通りの、「ああ、ハリウッド映画、すぴるばーぐか。まあアメリカ軍、国防省、大統領、自己犠牲、家族愛ってところだろーという予想のまんまの、すんばらしい映画だったのでした。

パンフレットによると、スピルバーグ曰く「この映画が、人々に長く愛されるシリーズの第1作目となることを期待しているよ」との事ですが、私個人としては、

どうかこの1作で終わってください! もういじらないで!!

って感想です(笑)。めでたしめでたし。

 

↑ストーリー上、それほど必要だったのかどうか疑問な人々。

左から: ただ木にぶら下がって変なだけだった主人公の友人。
ドーナツ食べてたハッカーと彼にデータを渡した女性。
そもそも冒頭から出演している兵士のおっちゃん。(レノックス氏)
そして、スタースクリーム(笑) 
(1回も裏切らないスタースクリームなんて!)

 

ところで、いまふと思ったんだが、ウィトウィッキー氏も考えてみたら、それほど必要なかったのでは。
物語では、彼が持っていたご先祖様の「眼鏡」がキーアイテムだった訳だけど、それは冒頭から、e-bay(ネットオークション)で、彼が売りに出してしまっている。(入札者なし)
そのことは、オプティマス・プライムも知っていたと後で本人が語っている。

オートボット側もディセプティコン側も、彼から「落札」して入手しちゃえば、手間はぶけまくりだったじゃん。なんでそうしなかったんだろう。落札方法が分からなかったのかな(笑)


ちなみに戦闘の途中から、オプティマス・プライムの顔の「マスク」が現れてくれて、とっても安心しました。
マスクがない時の口元の、恐いのなんの。

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