第23話 やつらが来る!


 タイガトロンは不思議に発光する山を見つける。同時に寝ていたメガトロンも、ナビ子ちゃんに起こされその存在を知る。ナビ子ちゃんが言うには、そこからエイリアンのエネルギー波が出ているらしい。さっそく、インフェルノが出向いてみると、山の中は空洞で、中に池(?)があり、そこから突き出した岩がくるくるまわっていた。そして岩には、ゴールデンディスクが埋まっていたのだった。ごっつんこは、それを引き剥がすと帰還した。

 一方、デストロンからかなり遅れて、コンボイさんが例のエネルギー波を探して飛んでいると、突如その眼前にメガトロンの「顔だけ映像」が現れる。そして、彼の求めに応じて非武装地域に出かけたコンボイさんは、なんとメガトロンから、停戦を持ちかけられるのだった。

 釈然としないまま、停戦を受けて基地に戻ったコンボイだったが、さすがにメガトロンの態度の急変の理由を探らない訳にはいかない。コンボイは、ラットルを見やる。しかし、相手基地内に潜入するにしても、一応は停戦中。スパイは停戦協定違反だった。武器持たなきゃいいじゃんと気軽にいうチータスに、ラットルはすかさず反論するが、コンボイさんは、だから行かせるんだと言い放つ。ラットルは、思わずおいらが嫌いなの?とつぶやいた。だが・・・

 ところで、デストロン基地では良からぬ企みが進行していた。タランスは、メガトロンの声をまねてワープ転換装置を手に入れる。そこにワスピーターが通りかかるが、そのままタランスの爆弾でふっとばされる。しかし、その様子はメガトロンに筒抜けであった。

 そのデストロン基地には、ラットルと彼をひっつかんだエアラザーが向かっていた。エアラザーは丸腰のラットルをひそかに降ろし、引き上げにかかる。とその後ろから、メガトロンがちゃんと「ねずみを一匹お忘れのようだ」と声をかける。二人はやもなくサイバトロン基地に引き返し、作戦は大失敗・・・と、思ってるはず、と言ってお互い顔を見あわし微笑んだ。

 さてタランスは悪巧みを続けていたが、そこに、メガトロンから言いつかったブラックウィドーが現れる。タランスが彼女に気を取られている間に、メガトロンはワープ転換装置を書き換える。その頃、デストロン基地にはどさくさにまぎれタイガトロンがちゃっかり侵入していた。タイガトロンはデストロンのコンピューターにハッキングし、例のゴールデンディスクの情報を得る。だが、その頭に突然銃が突きつけられる。その主はテラザウラーだった。タイガトロンは必死に基地から逃げ出し、デストロン基地近くで待機していたサイバトロンたちは、武器なしで彼を助けようと画策する。

 タイガトロンを追って出たデストロン達であったが。ごっつんこはエアラザーを見つけて喜んだものの、背後からコンボイさんにコードを切られて落下。テラザウラーは岩の板に激突。タランスとブラックウィドーは落とし穴をよけたが、その頭上から岩をかぶる。さらにテラザウラーは、ライノックスのおしりにも激突し、匂いまでつけられた。こうしてデストロンは引き上げて行き、助かったタイガトロンは、ゴールデンディスクから得た情報を話しだす。エイリアンが自分たちを殺そうとしたこと、そして、やつらが来る、という事を。もうこの星に向かっているというエイリアンを、振り仰ぐように、コンボイは雷鳴轟く空を見上げるのだった。


今までとは明らかに様子の違う回である。これから最終回まではちょっと気が抜けない。なお、この「ワープ転換装置」うんぬんは最後の最後で非常に重要な役割を果たす。

しかしビーストウォーズほど分かりやすい話もないな。空模様だけで、今の状況がどんなだか分かるとは。「メークドラマ〜」の回のデストロン基地を見下ろすダイノボットの頭上の空と、この回のラストの稲妻は特に印象的だ。



■ ■ ■

▲page top home next>>