第19話 ラブタイフーン


 サイバトロン基地では、ブラックウィドーの解析が進んでいた。ところが彼女が完全にサイバトロンになるには、シェルプログラムをいじらないといけないらしい。そして、それを下手にいじると彼女は壊れてしまうという。ブラックウィドーは、怒りと落ち込みで基地を出ていってしまう。

 が、基地の外にはメタルスダイノボットが待ち構えていた。ブラックウィドーは憂さ晴らしにと彼と森中じゃれあう。ダイノボットの方も、妙にのんびり追いかけっこしてると思ったら、彼は、彼女がデストロンの妨害電波ゾーンにまで入ってくるのを待っていたのだ。

 一方、基地では(秋葉原で980円で買ったという)謎のゲームをラットルが楽しんでいた。そこにウィドーを心配するぱたぱた犬が現れる。彼は、彼女を連れ戻そうと単身基地を飛び出していく。

 ダイノは相手が妨害電波ゾーンに入り、味方を呼べなくなると知ると、ホログラムを使ったせこい手でブラックウィドーを倒しにかかる。とはいえ、ウィドーも互角に戦い、逆に彼を倒す。ところが、メタルスダイノは不死身なので、さっさと傷を回復するとまたもやウィドーの前に立ちふさがる。

 サイバトロン基地では、ようやく二人(クモとぱたぱた犬)がいないことが騒ぎになりだし、コンボイは捜索に向かう。ところで、ぱたぱた犬はというと、ウィドー対ダイノの戦いのまっただなかに到着し、しかも一方的にダイノにやられて倒れる。ただの足手まといじゃないか。ところが、ウィドーはそのシルバーボルトをばんばん撃って出て、犬はすっとんでいく。ダイノは感心するが、また激しくウィドーとの一騎打ちを始める。ウィドーはピンチに陥るが、そこに、ぱたぱた犬がホログラム装置を使い、逆にダイノを崖下に吹き飛ばす。すぐ登ってきたダイノにウィドーがとどめの一発を決め、今度こそ相手は崖下に落ちていった。

 さて、シルバーボルトは、ウィドーが自分を撃った事をさんざん抗議するが、本当は助けられたのだと納得するまで、そう時間は掛からなかった。でも、やっぱり信じてもらえないのだと感じたウィドーは、今度は犬にさんざんこぼす。そこに、今更やってきたコンボイさん。彼に、自分のプログラムを消そうとしているだろうとうぃどーは詰め寄ったが、それは、自分で決めればいいというコンボイさんの言葉に、肩の力を抜いた。そして、ぱたぱた犬におぶわれ、基地へと帰還するのだった。


この回の森での、ダイノとウィドーちゃんのやりとりは、真剣の時も冗談の時も、大変面白い。特に、足払いくらわすなり形勢を立て直したウィドーが、後ろに飛びながらばんばん撃つところなどは思わず見とれてしまう。あとにも先にも、単身、Mダイノとこれだけ互角に戦った戦士は彼女だけではないだろうか。いや、ウィドーちゃんかっこいいですよ!

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