第20話 びりびりー!しびればびれぶー


 メタルスチータス2は、原始人たちの村に来ていた。そこの兄妹、チャックとウナにいろいろ教えて楽しんでいた時、デストロンが現われる。そして原始人の少女、ウナがさらわれてしまう。

 さて、山頂にあるデストロン秘密基地。メガトロンは、エネルゴンの影響を受けない人間に未接着のパネルをはめさせ、兵器を完成させるつもりでいた。ところがまあ、作業はまったくと言っていいほど捗らない。やっと、いかにもむちゃくちゃにパネルが取り付けられると、仕上げにぴかぴか光るエネルゴン制御チップをメガトロンは用意する。そこに、ウナを取り戻しに来たラットルが現われるが、ウナともどもピンチにたたされてしまう。ところがなんと、先ほどチータスに習っていた「てこの原理」を応用して原始人が大活躍。その混乱に乗じてラットルはウナを乗っけて脱出する。そして彼らは、(敵にやられて)倒れていたデプスチャージのところまで逃げてきた。だが、エイは動けない。

 そこでまた、てこの出番。エイは水辺まですべっていき、見事着水。ラットルたちは川に浮かんだエイに乗っていかだのようにこぎまくる。追手もやってきたが、彼らはウナの機転で体勢を崩し、そのまま勝手に全滅してくれた。

 そこに、メガトロンから通信が入る。例の新型兵器でラットルらともども、サイバトロン基地を吹っ飛ばす用意ができたというのだ。サイバトロン危うし! しかし、兵器は使い物にならなかった。というのも、絶対不可欠な制御チップが、ウナの手の中でぴかぴかと光っていたからだ。ウナはそれを髪にさし、嬉しそうに笑うのだった。


ラットル君とエイのおっさんという、変わったコンビの活躍する回である。とはいっても、やはりこの話の殊勲賞は、文句なく原始人の少女ウナだ。どう見ても「かわいい」とは言いかねる顔立ちなのに、見ているとめちゃめちゃかわいく思えるのはいったいどういう訳なんだろう。

ちなみに兄の方の名前はチャックという。誰が彼らに名前をつけたんだろう? それもちょっと気になる。


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